3病棟勉強会(イレウス)
3月22日 3病棟詰所で
イレウス(腸閉塞)の勉強会が行われました。
担当は石谷Nsです
今回の勉強会は、
本病棟にてイレウスの発症が何件が続き、
又、イレウス発症のリスクの高い患者さんが多い事から
イレウスの原因・予防法・観察点などなど、
詳しく再確認するために行われました。
【イレウスとは】
さまざまな原因で腸が詰まって動かなくなる病気です。
重症化すると緊急手術になったり生命に関わる場合があります。
【症状は】
突然、激しい腹痛と吐き気、嘔吐で多くの場合、
腸が詰まった瞬間に突然発症します。
腹痛はキリキリと痛い痛みが起きたり、治まったりを繰りかえし、
嘔吐後は 一旦、嘔気が軽くなる事が多いようです。
腸がねじれたり圧迫されたりするイレウスでは、
激しい腹痛が休まる事はなく、時間と共に
顔面蒼白、冷や汗、冷感もみられ、ショック状態になります。
【観察点】
腹痛、腹部膨満、排泄の有無と性状、腸蠕動運動音(金属音)発熱、
安静度、脱水の有無、絶飲食、in out のバランス等。
【治療】
・絶飲食、点滴
・イレウス管の挿入
イレウス管を入れることで小腸にたまった腸液や食べ物を吸引し、
小腸の腫れがひき治る場合も有ります。
イレウス管で治るかどうかは約、2週間経過観察後判断します。
・開腹手術
腸管への血流が途絶えた場合。
【予防方法】
最も重要なのは、腸を詰まらせない事。
拾度の便秘がイレウスに発展してしまうケースもあるので、
排便習慣をきちんとつける事が必要。
食べすぎ、早食いは腸の働きを悪化させ、誘発しやすくなります。
水分をこまめに取り、消化の良い食べ物を選ぶように心掛けましょう。
最後に…
本病棟は認知症治療病棟で高齢者の方が多く入院されています。
高齢になると、体内のあらゆる機能が衰え、腸液の分泌量も減る為、
イレウスが起こりやすくなると言われています。
加齢につれて痛みなどの自覚症状も現れにくくなるため、
発症しても気付かず、また、認知症により便秘を起こしていても
上手く伝える事が出来ず、重症化してしまうことも少なくありません。
イレウスの勉強会に参加された谷本さんは、
『一般に食物繊維が多い食品、
ごぼう、セロリ、こんにゃく、サツマイモ、きのこ、わかめ等は
不溶性食物繊維である為、腸に負担がかかるので、
あまり食べないほうが良いとは意外でした。
便を出すには食べた方がいいと思い込んでいたので…。
身近な事なので、観察をしっかり行い、
イレウスの予防に努めていきたいと思いました。』
精神薬を服用していることや、安易に下剤に頼っていることが
イレウスを誘発する要因である事も頭に入れて、
看護やケアにあたらなくてはならないと思っています。
記事 小西
イレウス(腸閉塞)の勉強会が行われました。
担当は石谷Nsです

今回の勉強会は、
本病棟にてイレウスの発症が何件が続き、
又、イレウス発症のリスクの高い患者さんが多い事から
イレウスの原因・予防法・観察点などなど、
詳しく再確認するために行われました。
【イレウスとは】
さまざまな原因で腸が詰まって動かなくなる病気です。
重症化すると緊急手術になったり生命に関わる場合があります。
【症状は】
突然、激しい腹痛と吐き気、嘔吐で多くの場合、
腸が詰まった瞬間に突然発症します。
腹痛はキリキリと痛い痛みが起きたり、治まったりを繰りかえし、
嘔吐後は 一旦、嘔気が軽くなる事が多いようです。
腸がねじれたり圧迫されたりするイレウスでは、
激しい腹痛が休まる事はなく、時間と共に
顔面蒼白、冷や汗、冷感もみられ、ショック状態になります。
【観察点】
腹痛、腹部膨満、排泄の有無と性状、腸蠕動運動音(金属音)発熱、
安静度、脱水の有無、絶飲食、in out のバランス等。
【治療】
・絶飲食、点滴
・イレウス管の挿入
イレウス管を入れることで小腸にたまった腸液や食べ物を吸引し、
小腸の腫れがひき治る場合も有ります。
イレウス管で治るかどうかは約、2週間経過観察後判断します。
・開腹手術
腸管への血流が途絶えた場合。
【予防方法】
最も重要なのは、腸を詰まらせない事。
拾度の便秘がイレウスに発展してしまうケースもあるので、
排便習慣をきちんとつける事が必要。
食べすぎ、早食いは腸の働きを悪化させ、誘発しやすくなります。
水分をこまめに取り、消化の良い食べ物を選ぶように心掛けましょう。
最後に…
本病棟は認知症治療病棟で高齢者の方が多く入院されています。
高齢になると、体内のあらゆる機能が衰え、腸液の分泌量も減る為、
イレウスが起こりやすくなると言われています。
加齢につれて痛みなどの自覚症状も現れにくくなるため、
発症しても気付かず、また、認知症により便秘を起こしていても
上手く伝える事が出来ず、重症化してしまうことも少なくありません。
イレウスの勉強会に参加された谷本さんは、
『一般に食物繊維が多い食品、
ごぼう、セロリ、こんにゃく、サツマイモ、きのこ、わかめ等は
不溶性食物繊維である為、腸に負担がかかるので、
あまり食べないほうが良いとは意外でした。
便を出すには食べた方がいいと思い込んでいたので…。
身近な事なので、観察をしっかり行い、
イレウスの予防に努めていきたいと思いました。』
精神薬を服用していることや、安易に下剤に頼っていることが
イレウスを誘発する要因である事も頭に入れて、
看護やケアにあたらなくてはならないと思っています。

