3病棟勉強会(栄養について)
現在 3病棟では、月ごとに
看護部・ケアスタッフ部による
勉強会 を毎月行っています




8月6日
今回は【 栄養について 】
ほうしが勉強会を行ないました(`・ω・´)


栄養について資料を集めたとき、
何をメインに勉強会をし、どう伝えたらいいのか迷いました。
田中栄養士さんにたくさんのアドバイスをもらい、
以下の項目について行いました。
今回は、
五大栄養素。
各栄養素の役割。
個人の1日に必要な摂取カロリー算出方法。
そして、紹介程度に四郡点数法を取り上げました。
~ここからは、勉強会の内容となります~
* 栄養と栄養素の違い
栄養とは体の中に取り入れられた栄養素が処理され活用される事。
栄養素とは食べ物の中に含まれているもの。
* 基礎代謝量とは・・・
体を横にして静かに寝ているときでも心臓が動き、
呼吸をするので細胞内では化学反応がおこり、エネルギーが使われている。
このように生命を維持するためだけのエネルギーのこと。
* 五大栄養素・・・
炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル
☆それぞれの特徴について☆
【 炭水化物 】
脳などのエネルギーになる大事な栄養素。
糖質=甘いものではない。
1gで4kcalのエネルギーを産生。
ブドウ糖まで分解され血糖として血液中に吸収され、
血糖値をあげて、エネルギー源として働く。
脂肪と一緒に摂ると体脂肪になりやすい。
すぐ使われるエネルギー以外は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蓄されるが、
蓄えきれない糖質は体脂肪として蓄えられるため、過剰摂取は肥満の原因にもなる。
【 たんぱく質 】
肌や髪の毛、爪、皮膚、筋肉、消化器、臓器など、人の体になくてはならないもの。
全てのたんぱく質はアミノ酸から生成されており、アミノ酸の多くは必要時に
体内で合成されるが、合成できない必須アミノ酸があること。
また、統合失調症やうつ病患者さんはアミノ酸が少ないこと。
神経伝達異常が原因とされており、異常の原因として(Lセリン)が
脳内で不足する事に関係しているというデータもあり。
卵にはバランスよく必須アミノ酸が含まれています。
【 脂質 】
中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸の4つがあり、食事から摂る脂質はほとんどが中性脂肪。
貯蔵エネルギーとして脂肪組織や肝臓に蓄えられる。体温保持、臓器の保護が役目。
私達が大好きな焼き菓子やスナック菓子に含まれるバターやラードには、
コレステロールを酸化させる飽和脂肪酸が多く含まれる。
【 ビタミン 】
食品から摂取しなければならない栄養素。
水溶性と脂溶性に分類され水溶性は8種類のビタミンB郡とビタミンCがあり 水に溶けやすい。
脂溶性は炒め物や揚げ物など油で調理したものと一緒に摂取すると体内に吸収されやすい。
過剰摂取は 体内に蓄積される。
微量ながら体に不可欠。
(例)
~ビタミンAを多く含む食品~
レバー、うなぎ、緑黄色野菜、にんじん、かぼちゃなど
役割・・・視力の調整、皮膚や粘膜を健康に保つ
欠乏症・・・夜盲症。
~ビタミンDを多く含む食品~
魚、かつお、いわし、しいたけ、卵、乳製品
役割・・・カルシウムの吸収を助け、骨や歯を作る。
欠乏症・・・骨軟化症、骨粗しょう症など。
アルコールとビタミンB1との関係。
アルコールを多量に摂取すると、B1を消費しやすくなる。その反面、吸収率は悪くなる。
その結果、B1の役割である神経の働きを正常化する機能が低下し、欠乏することで疲労感や情緒不安も起こる。
アルコールを飲んで、「爽快!!」な気分になりますが、
意外な事に疲れがとれるのではなく、体はよけい疲れるらしいです。
大量の飲酒は脳にも悪影響を与えるそうなので、お酒はほどほどに…。
【 ミネラル 】
体内では合成されず、食品からの摂取が必要で、
必須ミネラルは16種類あり、その全てを食品から摂る必要がある。
体の構成成分となり生体機能を調整する。
カルシウム不足で骨粗しょう症を引き起こしたり、亜鉛不足で味覚障害や褥創悪化の原因となる。
どの食品もいろんな意味のある栄養素を持っているので、偏った食べ方をするのではなく、
いろんな食物を 【 まんべんなく 】 食べる事が大切!!!

次は、
☆ 自分の1日に必要な摂取カロリー の算出方法です。
自分のBMIの出し方は知っていても、1日の必要なカロリーは
知らないのでは?と、みんなに計算してもらいました。
算出方法は ネットでも書いてありますが
身長(m)×身長(m)×22(BMI)で=標準体重を出します。
そして、各自 基礎代謝基準値を、年齢別・性別によって導き出します。
それから身体活動レベルが3段階あり、その中から「ふつうレベル」を選び、年齢と合わせて値を導き出します。
3病棟は患者さんの層からも、肉体労働で体を酷使していますが、それでもレベルは普通だそうです。
それでは、いよいよ自分の一日に必要なエネルギー量を計算です。
(標準体重)×(基礎代謝基準値)×(身体活動レベル)=一日に必要なエネルギー量
となります。
おや?
誰かの個人情報が流出しています…(;^ω^)
ここまで計算して、一日の自分に必要な摂取カロリーがわかりましたが、
いったい何をどう食べればいいのか??という話ですよね。
そこで、四郡点数法を紹介しました。
四郡点数法は、1回の使用量が約80kcalである食品が多い事から、
エネルギー計算に便利な単位として<80kcal=1点>として数えます。
例えば、卵1個、魚1切れ、じゃがいも個などです。
1日1600kcal として考えると、20点とればいいことになります。
こまかく計算するのはめんどうですが、だいたいの目安で把握しておけば良いと思います。
朝、パン食にしたら、昼はご飯にするとか、昼に肉を食べたら、夜は魚にするなど…
いろんな食材を取り入れる事が大切です。
今回、栄養について勉強をしましたが、これを機会に
自分の食事について見直すきっかけになれば と思います。
普段、何気なく口にしている物も、どういう物なのか考えたり、袋の裏に書いてある
栄養成分や原材料などを見る事も、自分の体の為になると思います。
自分の体は自分が食べた物で作られるということ。
見た目の体形も大切ですが、内臓重視でいきたいと思います。
ひとつしかない大事な体なので、
食事に気を配る事の大切さを理解していただけたら、と思います。

橋本副主任からコメントをいただいています。
『 栄養に関することを、改めて勉強することができました。
三大栄養素、五大栄養素なんて完全に忘れていました。
また、一日の必要エネルギー量の計算も勉強会の中で実施して、年齢で?!!
一日に2040kcalも必要だということがわかり、びっくりしました。
田中管理栄養士さんから、食物の食べ合わせが消化吸収に関係しており、
病院食の組み合わせはそれを基本に提供していると知りました。
日頃から、職員の給食を好き嫌いしている、
横に座っていた下田君と顔を見合わせ、これからはできるだけ・・・
I(-σー)I 全部食べるようにしなければならない、と心に誓いました(笑)』
今回、勉強をするにあたり、何度も資料に目を通してくださったり、
アドバイスや情報をたくさん下さった田中管理栄養士さん。
勉強会当日も、忙しい中 聞きに来てくださり、フォローまでしていただき、助かりました
中村病院の給食は、とても美味しくて好評です。
2~3ヶ月に1度 出るぜんざいは、どんなに過酷な業務でも、
それを乗り越えられるくらいのパワーがあります
(個人的意見)
手で食べる患者さんには、おにぎりを提供したり、ミキサー食の方には
ニコニコ笑顔の模様を作ってくださったり、昼ごはんの時は、患者さん一人一人に
感想を聞きにまわったり、いつも愛のある給食を提供していただいてます

食べる事の大切さ、まんべんなく色んな食材を食べる大切さなど、
いろいろ教えてくださり、楽しく勉強会を終える事ができました
本当にありがとうございました
記事 ほうし
看護部・ケアスタッフ部による
勉強会 を毎月行っています





8月6日
今回は【 栄養について 】
ほうしが勉強会を行ないました(`・ω・´)



栄養について資料を集めたとき、
何をメインに勉強会をし、どう伝えたらいいのか迷いました。
田中栄養士さんにたくさんのアドバイスをもらい、
以下の項目について行いました。
今回は、
五大栄養素。
各栄養素の役割。
個人の1日に必要な摂取カロリー算出方法。
そして、紹介程度に四郡点数法を取り上げました。
~ここからは、勉強会の内容となります~
* 栄養と栄養素の違い
栄養とは体の中に取り入れられた栄養素が処理され活用される事。
栄養素とは食べ物の中に含まれているもの。
* 基礎代謝量とは・・・
体を横にして静かに寝ているときでも心臓が動き、
呼吸をするので細胞内では化学反応がおこり、エネルギーが使われている。
このように生命を維持するためだけのエネルギーのこと。
* 五大栄養素・・・
炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル
☆それぞれの特徴について☆
【 炭水化物 】
脳などのエネルギーになる大事な栄養素。
糖質=甘いものではない。
1gで4kcalのエネルギーを産生。
ブドウ糖まで分解され血糖として血液中に吸収され、
血糖値をあげて、エネルギー源として働く。
脂肪と一緒に摂ると体脂肪になりやすい。
すぐ使われるエネルギー以外は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蓄されるが、
蓄えきれない糖質は体脂肪として蓄えられるため、過剰摂取は肥満の原因にもなる。
【 たんぱく質 】
肌や髪の毛、爪、皮膚、筋肉、消化器、臓器など、人の体になくてはならないもの。
全てのたんぱく質はアミノ酸から生成されており、アミノ酸の多くは必要時に
体内で合成されるが、合成できない必須アミノ酸があること。
また、統合失調症やうつ病患者さんはアミノ酸が少ないこと。
神経伝達異常が原因とされており、異常の原因として(Lセリン)が
脳内で不足する事に関係しているというデータもあり。
卵にはバランスよく必須アミノ酸が含まれています。
【 脂質 】
中性脂肪、コレステロール、リン脂質、遊離脂肪酸の4つがあり、食事から摂る脂質はほとんどが中性脂肪。
貯蔵エネルギーとして脂肪組織や肝臓に蓄えられる。体温保持、臓器の保護が役目。
私達が大好きな焼き菓子やスナック菓子に含まれるバターやラードには、
コレステロールを酸化させる飽和脂肪酸が多く含まれる。
【 ビタミン 】
食品から摂取しなければならない栄養素。
水溶性と脂溶性に分類され水溶性は8種類のビタミンB郡とビタミンCがあり 水に溶けやすい。
脂溶性は炒め物や揚げ物など油で調理したものと一緒に摂取すると体内に吸収されやすい。
過剰摂取は 体内に蓄積される。
微量ながら体に不可欠。
(例)
~ビタミンAを多く含む食品~
レバー、うなぎ、緑黄色野菜、にんじん、かぼちゃなど
役割・・・視力の調整、皮膚や粘膜を健康に保つ
欠乏症・・・夜盲症。
~ビタミンDを多く含む食品~
魚、かつお、いわし、しいたけ、卵、乳製品
役割・・・カルシウムの吸収を助け、骨や歯を作る。
欠乏症・・・骨軟化症、骨粗しょう症など。
アルコールとビタミンB1との関係。
アルコールを多量に摂取すると、B1を消費しやすくなる。その反面、吸収率は悪くなる。
その結果、B1の役割である神経の働きを正常化する機能が低下し、欠乏することで疲労感や情緒不安も起こる。
アルコールを飲んで、「爽快!!」な気分になりますが、
意外な事に疲れがとれるのではなく、体はよけい疲れるらしいです。
大量の飲酒は脳にも悪影響を与えるそうなので、お酒はほどほどに…。
【 ミネラル 】
体内では合成されず、食品からの摂取が必要で、
必須ミネラルは16種類あり、その全てを食品から摂る必要がある。
体の構成成分となり生体機能を調整する。
カルシウム不足で骨粗しょう症を引き起こしたり、亜鉛不足で味覚障害や褥創悪化の原因となる。
どの食品もいろんな意味のある栄養素を持っているので、偏った食べ方をするのではなく、
いろんな食物を 【 まんべんなく 】 食べる事が大切!!!

次は、
☆ 自分の1日に必要な摂取カロリー の算出方法です。
自分のBMIの出し方は知っていても、1日の必要なカロリーは
知らないのでは?と、みんなに計算してもらいました。
算出方法は ネットでも書いてありますが
身長(m)×身長(m)×22(BMI)で=標準体重を出します。
そして、各自 基礎代謝基準値を、年齢別・性別によって導き出します。
それから身体活動レベルが3段階あり、その中から「ふつうレベル」を選び、年齢と合わせて値を導き出します。
3病棟は患者さんの層からも、肉体労働で体を酷使していますが、それでもレベルは普通だそうです。
それでは、いよいよ自分の一日に必要なエネルギー量を計算です。
(標準体重)×(基礎代謝基準値)×(身体活動レベル)=一日に必要なエネルギー量
となります。
おや?
誰かの個人情報が流出しています…(;^ω^)

ここまで計算して、一日の自分に必要な摂取カロリーがわかりましたが、
いったい何をどう食べればいいのか??という話ですよね。
そこで、四郡点数法を紹介しました。
四郡点数法は、1回の使用量が約80kcalである食品が多い事から、
エネルギー計算に便利な単位として<80kcal=1点>として数えます。
例えば、卵1個、魚1切れ、じゃがいも個などです。
1日1600kcal として考えると、20点とればいいことになります。
こまかく計算するのはめんどうですが、だいたいの目安で把握しておけば良いと思います。
朝、パン食にしたら、昼はご飯にするとか、昼に肉を食べたら、夜は魚にするなど…
いろんな食材を取り入れる事が大切です。
今回、栄養について勉強をしましたが、これを機会に
自分の食事について見直すきっかけになれば と思います。
普段、何気なく口にしている物も、どういう物なのか考えたり、袋の裏に書いてある
栄養成分や原材料などを見る事も、自分の体の為になると思います。
自分の体は自分が食べた物で作られるということ。
見た目の体形も大切ですが、内臓重視でいきたいと思います。
ひとつしかない大事な体なので、
食事に気を配る事の大切さを理解していただけたら、と思います。

橋本副主任からコメントをいただいています。
『 栄養に関することを、改めて勉強することができました。
三大栄養素、五大栄養素なんて完全に忘れていました。
また、一日の必要エネルギー量の計算も勉強会の中で実施して、年齢で?!!
一日に2040kcalも必要だということがわかり、びっくりしました。
田中管理栄養士さんから、食物の食べ合わせが消化吸収に関係しており、
病院食の組み合わせはそれを基本に提供していると知りました。
日頃から、職員の給食を好き嫌いしている、
横に座っていた下田君と顔を見合わせ、これからはできるだけ・・・
I(-σー)I 全部食べるようにしなければならない、と心に誓いました(笑)』
今回、勉強をするにあたり、何度も資料に目を通してくださったり、
アドバイスや情報をたくさん下さった田中管理栄養士さん。
勉強会当日も、忙しい中 聞きに来てくださり、フォローまでしていただき、助かりました

中村病院の給食は、とても美味しくて好評です。
2~3ヶ月に1度 出るぜんざいは、どんなに過酷な業務でも、
それを乗り越えられるくらいのパワーがあります


手で食べる患者さんには、おにぎりを提供したり、ミキサー食の方には
ニコニコ笑顔の模様を作ってくださったり、昼ごはんの時は、患者さん一人一人に
感想を聞きにまわったり、いつも愛のある給食を提供していただいてます


食べる事の大切さ、まんべんなく色んな食材を食べる大切さなど、
いろいろ教えてくださり、楽しく勉強会を終える事ができました

本当にありがとうございました


