3病棟勉強会【認知症高齢者の看介護】

7月24日 3病棟で 畠江Nsとケアスタッフの下田君による勉強会を行いました。
テーマ: 認知症高齢者の看介護(BPSD対応)
目 的: 高齢者体験モデルを活用し高齢者の心身を理解、ケアの方法を学ぶ。~ユマニチュードを活用~



今回は体験型ですぐに実践に生かせるようにユマニチュードを取り入れて行われました。
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高齢者体験モデル【波平さん】を主任に装備!!
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でっかい老人完成!!!
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これは何をしているところでしょうか?
どこがいけないのか わかりますか?
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では、これは??
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これは 立ち上がりの動作を介助しているところでしょうか?
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この場面で下田君は どういったことをしているのでしょうか? なぜ 大きく手を上げているのかな?
打っ叩こうとしているのかしら? 
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ユマニチュードを勉強しているスタッフなら わかりますね。


他のスタッフも高齢者の体験中です。
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今回の勉強会を終えて 数名のスタッフから感想、振り返りのコメントを頂きました。
兵頭さん
実際に重いサングラスや関節の動きを悪くする装具を使用する事で患者様の立場へ少し近づくことが出来たと思う。
聞く、見るだけでは感じられない実際の患者様のおかれた今を知り、自分が患者様の環境の一つであることを心にいつも持ちながら優しさを忘れず関わりをもてるよう頑張れたらと思う。

石谷くん
高齢者の方が身体的、精神的にどのくらい制限があるか等 体験し学ぶ事ができました。
体験で生かし、援助を行っていこうと思います。

林さん
実際に体験をしてみて高齢者の身体の動きにくさや視野の狭さを少し感じる事ができました。
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今後 患者様に接する際に気をつけたほうがいいところなど勉強になりました。


谷本さん
演習で行い、ユマニチュードを用いての声掛けやお互いの動作がわかりやすかった。
みんなで実行してケアの向上を図りたいと思いました。


ほうし
なかなか体験する事のないことを勉強会に取り入れられ 看護、介護する側が身をもって体験する貴重な時間だったと思います。
勤務の都合で勉強会の参加はできませんでしたが 勉強会のたびに 反省しています。
短気な自分の心の中に高齢者の現状を考えて 看介護するゆとりを持ちたいです。
身体で感じた事はすごく心に残ると思います。
今回、貴重な体験ができたスタッフがとてもうらやましいと思いました。


最後に 今回の勉強会主催者の畠江さんからコメントです。

【3病棟では日に何度も行う排泄誘導を実践型で取り上げ、患者役には体験モデルを装着し患者さんの苦痛や不安はどんな所で出現するか等 身を持って体験してもらい ケア提供者役はBPSD(行動心理症状)にどう対応すれば症状軽減につながるのかを良い例・悪い例を行い理解しました。
そして体験モデルを使いスタッフ皆で色々な検証・分析を行いました。
① ゴーグル装着による視覚機能の変化。
 私達が創造する以上に視力・視野・色覚変化があり単純な作業も時間がかかりとても苦労しました。
小さな字は読めないし、そもそも色によっては本来の色とは違う色に見えました。

② 耳栓の装着による聴覚機能の変化。
 初めは 普通に話しかけるだけでは全然通じず「は?なんて?・・・分からん」といわれました。苦笑・
やっぱり聞き取りやすい声のトーン、話すスピードなどを工夫する必要があります。

③ ADL動作の解析。
 円背にし、肘・手首・手指関節・膝の関節を固定し公縮を再現。
 手袋をしているので指先の細かい作業もできません。
 手首に各500g、足首には各1キロの重りもつけ、筋力低下を体験。
知っている場所でも夜では薄暗い中 トイレを探すのも苦労するし 硬縮や筋力低下があれば思うように身体が動かず時間がかかり間に合わず失禁し、気持ちは落ち込みます。
知らない場所なら一層不安だし、内服薬の影響もあるのでふら付いて転倒骨折のリスクも上がります。
次も間に合わないかも不安になったり 人に迷惑をかけると遠慮して本心をいえないストレスを抱える。
トイレに行かないようにする為に 飲水を自分で制限してしまった結果 脱水につながるということを 理解しました。

ユマニチュードはポイントを押さえれば資格の有無に関わらず、誰でもが実践できるかかわり方です。
これは病院内だけではなく在宅、施設でも十分活用できるので認知症ケアをされているご家族等で対応に困っている方がいらしたら、ぜひ知っていただきたい内容です。

今回は背の高い主任が患者役。
簡単には応じてくれないからケア者は傾聴・声掛けしながら障害物を避けていきます。
誘導するケア者も一生懸命でした。
そして無事トイレで排泄が成功☆
患者さんからも「間に合ってよかった~。あんたが手伝ってくれて嬉しかったばい」とお言葉を頂き、その時は勉強会といえども スタッフ皆、思わずにんまり笑顔が出てしまいました。

病棟では 暑い日も寒い日も体力・気力を使いながら排泄誘導をスタッフは行いますが無意識に皆トイレで排泄が出来た患者さんをその都度褒め、一緒に喜んでいます。
もし 間に合わなくても「心配しなくて大丈夫ですよ。次も一緒にトイレに行ってみましょう」等 声をかけて次の工夫を考えています。

今回の勉強会は30分という短い時間でしたが スタッフから工夫店や改善点など意見や感想が沢山でました。
日々真剣に患者さんと向き合って うまくピンチをチャンスに変えて患者さんを元気付け 笑わせるスタッフは 介護病棟にとって宝です。
これからも患者さんと一緒に3病棟スタッフは 頑張って行きますよー☆】


PS: T学校様
  この度は体験モデルを御貸与頂きまして誠に有難うございました。
おかげで実りある勉強会を開催する事ができました。
患者様をはじめ皆様の信頼に御答えするため今後共 病棟スタッフ一同、より一層業務に精励いたします。
              畠江